新会長より、第9期会長就任のご挨拶
このたび、会長に就任いたしました齊藤広子でございます。
会長の就任にあたりまして、はじめに皆様に御礼を申し上げたいと思います。
1つめは、私の愛する横浜に、大会ということでお越しいただき、ありがとうございます。佐藤元実行委員長のもと、皆様にご協力いただき、無事、横浜大会を開催の運びとなりました。私にとっては地元横浜で、大会が無事に開催でき、会長の任をいただきましたこと、大変うれしく思っております。
2つめには、私をここまで育てていただき、皆様に御礼を申し上げたいと思っております。学会の前身となる勉強会に学生のころから参加させていただいておりました。学会ができまして、第一号の研究奨励賞を頂き、その後、総務委員、学術委員を交互に繰り返し、総務委員長、学術委員長、副会長と、学会の歴史ともに歩み、育てていただきました。本当に、皆様に感謝申し上げます。
3つめには、皆様もご存知のように、3月4日に閣議決定をしたマンション4法の改正が今国会で無事通過するのではないかと思います。本件に関しては、皆様のご指導のもと、国でのとりまとめにも かかわらせていただきましたこと、改めて御礼を申し上げたいと思います。
マンション4法も新しくなります、この大事な時に、会長という任を頂きましたこと、改めて身が引き締まる思いでございます。皆様とともに新しい時代を、明るい未来を創っていきたいと思っております。
さて、本学会は、1つには、多様化が特徴です。多様な分野の研究者だけでなく、多様な専門家、実務家、管理組合の方々がおられるというすばらしい学会です。そこで、実践、現場に即した学問を重視してまいりました。現場が何を求めているか、実務家の方に教えていただき、研究者がそれを理論化するというスタイルが定着していると思います。いわば 現場の知恵をサイエンスするということです。これが2つめの特徴でもあります。3つめには、マンションの新たな理論をつくってきたことがございます。特に住み手のために何をすべきかをという価値を大事にし 徹底的に戦ってきたという歴史がございます。希望の哲学をつくってきたといってよいでしょう。
こうした特徴をいかし、よりよい学会へと発展していければと考えております。
その方針として、第一に、実務家、行政との連携を強化すること。特に行政の方との連携を強化してまいりたいと思っております。その理由は、国は大きな方針を創りますが、皆様の身近にある自治体の対応が国民の皆様に大きな影響を与えると思っております。
そのため、行政の方々としっかりと連携するということはとても重要ではないでしょうか。
第二に、正しい情報の速やかな発信に努めてまいりたいと思います。会員の皆様には、身近な支部活動、そして年に数回お手元に届くマンション学、1年に1回の大会は重要な学ぶ場となっていると思います。さらに、マンションの動きをいち早く正しく、正確に把握できるように、情報の発信として、セミナーや講習会・研修会開催などもより強化していきたいと思います。
第三に、知の拠点、それは知識の拠点。知恵の拠点として、この機能をより強化させていきたいと思っております。 明るく、楽しく、元気よく、知らないことを知り、新たな論理を学び、元気が出る、学びあいの会(かい)<学会>を目指し、取組んでまいりたいと思います。
皆様、どうぞよろしくおねがい申し上げます。
2025年4月19日 日本マンション学会横浜大会 開講記念会館にて 新会長挨拶より