新会長より、第7期会長就任のご挨拶

第7期会長の就任にあたって

 

日本マンション学会 第7期会長
鈴 木  克 彦(京都橘大学教授)

 このたび、理事会のご推挙により、日本マンション学会第7期会長に選任されました。どうぞよろしくお願い申し上げます。 今年、本学会は学会設立30周年を迎えますが、このような記念すべき期に会長職を引き継ぐことになり、あらためて重責を感じている次第です。

 本学会には設立当初から入会しておりますが、振り返って当時の学会設立趣意書を見直してみますと、「マンション問題にかかわる関係者が老齢化社会を見据えた集住文化、マンション住環境の創造という目的のために立場を超えて集まり、理論と実務の両面から学際的にマンション問題を研究、発表する場をつくり、その果実を広く行政、業界、国民に提供することを目的に日本マンション学会を設立する。」と宣言しております。この宣言を鑑として、学会の発足以後、常にマンションに関わる諸問題に真摯に立ち向かい、震災復興や再生手法、管理不全対策などの緊要な課題に対して区分所有者の立場に立った提言がなされてきました。阪神淡路大震災の直後に開催された京都大会では民放テレビ局の中継車が配備され、学会での報告内容が生中継で放映されたことは、本学会に対する社会の期待の大きさを象徴するものでした。

 これまで多くの実績を残してきた本学会ですが、学会設立30周年を迎えるにあたり今期は改めて学会設立の原点に立ち返り、マンション学研究の意義と役割を再確認して学会活動を推進していくことが大切と考えています。会員の多様な専門分野を活かした学際的研究を充実させていくとともに、新しい時代に向けた持続可能なマンション居住のあり方を各界に提言していかなければなりません。「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」も昨年改正され、マンション管理の重要性がますます周知されるようになり、管理状況でマンションの価値が評価される時代を迎えようとしています。こうした状況に対し、これまでマンション管理に関する知見を蓄積してきた本学会への期待はより一層高まることが想定されます。法律や建築等の専門家をはじめ、マンション管理の実務者や管理組合関係者など多彩な立場の会員が集う本学会の特徴を活かしつつ、豊かなマンション居住に向けて社会の要請に応えていくことが学会の役割だと考えています。

 一方、法人として持続可能な学会運営を維持していくためには、新しい世代の会員の増強や会員ニーズに的確に対応した学会活動が求められます。そのためには、委員会活動や支部活動などをより一層活性化しつつ、その成果を社会に還元していく方法を探っていく必要があります。会員の皆さまのより一層のご支援、ご協力をいただきながらマンション学研究をより充実させ、社会の要請に応えられる学会として発展すべく責務を全うさせていく所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。

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